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20, 02, 2020
森岡の家
2015年10月30日、静岡県庁全職員に対して「森岡の家」の保存活用への賛同を呼びかける旨の緊急メッセージを送りました。
「森岡の家」の保存に関し、2015年11月6日付で鈴木康友浜松市長に対し「せめて大樹を残す政治決断」をお願いする書簡を送りました。けれども、11月11日当方らの照会に対し、浜松市役所から「現在のところ市長からは特段の指示はありません」と言う回答を得ました。従って、書簡全文を公表します。
以下、change.org「森岡の家市民の会」より参照します。
「森岡の家」は日本のほぼ中央、太平洋の波が打ち寄せる遠州灘を背に位置する浜松市の北方約20Km、浜北区貴布祢(きぶね)にあります。浜松はホンダやヤマハ、スズキなど、また梶田教授のノーベル物理学賞受賞を支えた浜松ホトニクスなどの世界企業が生まれた産業都市であり、ユネスコ創造都市の一つでもあります。
浜松の今日の発展の基礎を築いた先人の一人で、「遠州の渋沢栄一」といわれる平野又十郎(1853-1928)が近代和風建築の粋を凝らして建てたのが「森岡の家」です。この名称は、1993年平野家から市に寄贈された時に字名・森岡に因んで命名され、江戸時代後期の長屋門、木造平屋の客間、庭園、土蔵、屋敷林で構成されています。
建物については、3年前、浜松市文化財保護審議会委員で常葉大学准教授の土屋和男氏が、市の依頼で調査報告書をまとめ、「森岡の家」は、建築史的・文化史的に貴重なもので、すぐにでも文化財として指定する価値があるとしています。 また、市は耐震性能に問題ありといいますが、今年1月、静岡県建築士会が独自調査を行い、十分な耐震性を有することを立証しました。 屋敷林は、旧浜北市時代に指定保存樹であった黒松のほか、地域最大、推定樹齢200年で幹周り5mの公孫樹など数多くの高木があり、隣接する貴布祢神社拝殿横の樹齢300年の楠等と合わせて”鎮守の森”を形成し、地域住民の心の拠り所となっています。
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